ABOUT THE MOVIE 作品情報
INTRODUCTION 解説
STORY ストーリー
CAST & CHARACTER キャスト & 登場人物
STAFF スタッフ
THEME SONG 主題歌
PRODUCTION NOTE プロダクションノート

PRODUCTION NOTE

クランクイン(1)モロッコパート

クランクインは、2018年1月。大学の落語研究会で意気投合し、共に旅行する一男と九十九のエピソードをモロッコにて撮影。マラケッシュやサハラ砂漠のあるメルズーガなどでロケを行った。砂漠のど真ん中で、高橋演じる九十九が落語の十八番「芝浜」を披露するシーンを撮るなど、佐藤は「相変わらずの大友組のスケールの大きさ」に感銘を受けた様子。高橋も、「砂漠で落語を披露したのはとても印象に残っています。そこから落語がどんどん面白くなって、健くんと『この落語が面白い』って勧めあったりもしていました」と後に振り返っている。ちなみに日本編での九十九の部屋の電飾、カーペットなどはモロッコで購入したものを使っている。

クランクイン(2)日本パート

約2か月強のインターバルを経て、3月22日から日本編の撮影がスタート。まずは埼玉県・川口市にある商店街にて、兄が残した借金の返済に追われ、妻や娘とも別居中の佐藤演じる一男が、娘のまどかと商店街でくじ引きをし、宝くじを当てるシーン。佐藤は「モロッコで撮ったのは大学時代のシーンでしたが、その時から時間が経ち、一男自身もだいぶ変わってしまっている。撮影期間も空いたのでまた新たな気持ちで現場に入りました」とコメント。娘のまどか役で今回が初演技となる菅野真比奈に対して、佐藤から優しく話しかけたり、寒くないかと気遣ったり、初日からコミュニケーションを密に取っている姿も印象的だった。現場では、初日から話し合う姿がよく見られた大友監督と佐藤。「大友組は現場に入ってから決めていくことが多くて。もちろん台本はあるんですけど、現場が始まってもなお現在進行形で台本をより良くしていく作業がいつもある。今回も特に一男のラスト、この映画のクライマックスに向けての流れについて何度も話して、『億男』という映画、つまり一男という男が最終的にどこにたどり着くのかを撮りながら探してました」と佐藤は言う。一方、高橋のクランクインはその数日後、大学の新歓コンパ帰りに酔っぱらった九十九が、一男に「芝浜」を聞かせるシーンだった。桜が満開の時期を狙い、日程を調整して撮影を行った。

大友監督の演出

カットごとに細かくわけて撮るのではなく、シーンを最初から最後まで長回しで、何度かアングルを変えて撮るのが大友監督の基本的な撮影スタイル。これにより、役者陣は気持ちを切らさずに演じていくことができる。『3月のライオン』に続く大友組への参加となった高橋は、「監督はお芝居をとてもよく見てくださっている。大好きな監督で、またお声掛けいただいたのはとても光栄なこと。大友組の何度もお芝居ができる感じ、大友組の空気感が好きです」という。通常は助監督が務めることが多いエキストラの演出も、監督自らも積極的に声掛けして盛り上げていく。クランクインの商店街のシーン、落研の飲み会のシーン、競馬のシーン、千住のセミナーのシーンなど、エキストラの方々が指定された動きをこなすだけでなく、自ら考えて芝居するためのヒントを与える演出をしていた。

パーティシーン

宝くじで3億円が当たった一男が、金の扱いについてのアドバイスを受けるべく、先に億万長者となっていた大学時代の親友・九十九と久しぶりに再会。彼の高級マンションのリビングで豪遊するシーンは、東宝スタジオ内に建てられた豪華セットでダンサーやお客など200人ほどのエキストラが参加して撮影が行われた。監督から、パーティの状況や参加者の心理状態などが丁寧に説明され、現場のテンションも上がっていく。パーティが佳境に入り、一万円札が降り注ぐ場面になると、監督の「カット!」の声が聞こえなくなるほどの盛り上がりとなった。ちなみにこのお札は本物を使用しており、総額は数百万円分!「本番ではお金を取りに行っていいですが、懐に入れないでくださいね(笑)」とエキストラに告げる監督。カットがかかる毎にスタッフが即回収し、入念に枚数チェックを行っていた。佐藤は、「一男は悶々と生きているシーンが多いから、このシーンはやっていて新鮮でしたし、規模感が大友組らしかったです。映画の象徴的なシーンになるのでは」と語っていた。

個性的なキャスト陣

一男が出会う、お金のスペシャリスト達を演じるのは、個性的なキャスト陣。大友作品2度目の参加となる藤原竜也は、お金のカリスマ・千住役をお腹に詰め物をして、カツラを被って演じている。「大友監督とご一緒するといろいろ着せられるんです(笑)。シーンの頭から最後まで何度も撮る監督ですけど、それにより僕らもいろんな可能性を探れますし、いろんな挑戦ができるから、すごくやりがいがあります」。百瀬役の北村一輝は、約20年ぶりの大友作品。北村もまたカツラに付け髭、お腹や口に詰め物をしてビジュアルからかなり作り込んでいる。「監督は、以前ご一緒した時もすごく自由にさせてくださいましたが、今回はさらにパワーアップ。衣裳も含め、いろんな遊び道具や考える材料をくれて、俳優がすごくやりやすい環境を作ってくれます。これぞモノづくりっていう感じがして、面白いです」黒木華、沢尻エリカ、池田エライザは大友組初参加。一男の妻を演じる黒木は、佐藤と久しぶりの共演となり、「頼りになる先輩で、(相手を)緊張させない方だなと改めて思いました」。パーティ好き女子・あきら役の池田は、「あきらはどういうふうに立ち振る舞うんだろうといろいろ前もって想像したりもしていたんですが、現場でいろんなシーンを一つ一つちゃんと楽しめたらと思った」と言う。九十九の秘書だった十和子を演じた沢尻は、「とても芝居しやすい現場でした」と振り返る。一男との台本にして8ページ以上の会話のシーンでは長台詞が続いたが、テストの段階から完璧にこなしていた。

クランクアップ

佐藤がクランクアップしたのは、5月5日、茨城県の八千代町立図書館にて、一男が司書の仕事をこなすシーンだった。10列の本棚の間を自由に歩いて本を返却していくカットは、すべてアドリブの動きで、それに合わせてカメラも移動して撮影された。一男の寄りのカットを最後に佐藤はオールアップ。「一男は悶々と生きていたので、共に僕も悶々と暮らした数か月間でした。でも、パーティのシーンと落語のシーンはすごく楽しかったです(笑)。お金という誰もがすごく身近に感じているけど、正体がわからない、すべての人にとって絶対的なテーマに、真正面からぶつかって映画を作れて、それが残せるということは僕の大きな財産になったと思います」とコメント。一方高橋は、5月7日、クラブで男たちにナンパされている十和子を見ているシーンでクランクアップ。「自分の中では九十九と一心同体でいられた時間が長かった分だけ、充実もしているんですが寂しさもとても感じています。半年近く億男の現場にいさせていただいて、落語の稽古を入れるとそれ以上前からになるので、自分の中から九十九が抜けて行ってしまう感覚にこれから襲われてしまうのかなと思います」と語り、名残惜しそうに現場を後にした。

CREDIT

佐藤 健 高橋一生
黒木 華 池田エライザ / 沢尻エリカ 北村一輝 藤原竜也
原作:川村元気『億男』 監督:大友啓史 脚本:渡部辰城 大友啓史 音楽:佐藤直紀
主題歌:BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」(TOY'S FACTORY)

製作:市川 南 エグゼクティブプロデューサー:山内章弘 プロデューサー:佐藤善宏 守屋圭一郎
プロダクション統括:佐藤 毅 撮影:山本英夫(J.S.C.) 照明:小野 晃 録音:湯脇房雄 
美術:三浦真澄 装飾:渡辺大智  VFXスーパーバイザー:小坂一順 編集:早野 亮 
DIプロデューサー:齋藤精二 音響効果:大河原 将 ミュージックエディター:石井和之 
衣裳デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛 ヘアメイクデザイン・ヘアーチーフ:ShinYa
落語指導:立川志らく キャスティング:飯田美保 スクリプター:生田透子
助監督:安達耕平 製作担当:下村和也 宣伝プロデューサー:小山田 晶
製作:「億男」製作委員会 製作プロダクション:東宝映画 配給:東宝
 ©2018映画「億男」製作委員会 ※東宝ロゴ

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